エシカルのすすめ2〜海洋プラスチック汚染問題①〜

最近メディアでも盛んに発信されている、
海洋プラスチック汚染問題を考えたいと思います。
2016年のダボス会議では
「2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が、重量ベースで魚の量を超える」とされています。
でも、私たちがプラスチックゴミを廃棄するとき、
普通は自治体のルールに従い、ちゃんと分別してゴミとして回収してもらってますよね。
なのに、どうしてこんなに海のプラごみ問題が深刻化しているのか
気になったので、少し調べてみました。
海外でのある調査では、海の中にあるプラごみは
80%以上が陸上由来、残りの20%弱が船から投棄されたものと漁具だそうです。
陸上由来のプラごみは、
①台風や豪雨などで雨水が処理しきれず、一緒に海に流れた
②沿岸部にある埋立地から、海に流出した
③道路上のプラごみが排水溝に入り、海に流出した
④海のレジャー客が投棄したごみ
⑤工場などから不適切に廃棄された
など。
海洋由来のプラごみは、
①漁具や漁網が海中に残ったもの
②ボートや船の利用者が捨てた
③大型クルーズ船からの汚水やごみ
④輸送船からの汚水やごみ
これらが主な原因として、考えられています。
その中でも、「巨大な太平洋ごみ海域」と呼ばれる
北太平洋の中央部(およそ西経135度から155度、北緯35度から42度の範囲)
にかけてのゾーンでは、プラごみの46%以上が漁網だったとの報告もあるそうです。
地上で生活する人々が出したプラごみだけではなく、
実は、海で仕事や生活を送る人々が捨てたり、間違って流されてしまった道具なども
深刻な汚染原因のひとつなのです。
調べてみるまで、知らなかった情報でした。
もちろん、だからといって
ペットボトルやプラバックを、気軽に海に投棄して良い訳ではありません。
また、洗濯や洗い物など生活排水から海に流れ出てしまう、
化学繊維のマイクロプラスチックや、
洗剤などに含まれるマイクロビーズの海洋汚染も、
生態系に与える影響は深刻です…
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