エシカルネタ帳 その4 廃棄食材を使ったおいしいレストランinアムステルダム

まいどおおきに、太助(くのいちの方)どす。
フードロスの問題は、日本でも結構深刻な問題です。
とくにコロナの影響下、居酒屋さんが営業できなくなったり
学校閉鎖で給食に使う予定の食材が、大量に余ってしまったり。
その食材、どこに行ってしまうのかな…
またニュースで、農家さんがとれたての新鮮野菜を
ブルドーザーでかき集め廃棄してる姿を見ると、ほんとに心が痛みます。
これ、味は一緒なのに見た目がちょっと悪かったり
サイズが規格外だったりするだけの野菜であることも多いのです。
食料自給率が37%(2018年度)の日本で、
年間612万トン(2017年度)もの廃棄物&ロスが発生
しているそうです。(農林水産省と環境省が2020年4月14日に発表)
安全性・見た目の美しさを大切にする日本人の感覚からは
受け入れづらい方もいると思いいますが、
海外でのフードロス問題に真摯に取り組む事例をご紹介します。
”Instock“は「手持ちのもの」という名前の
オランダ・アムステルダムにあるレストラン。
こちらは「まだ食べられるのに廃棄されちゃう運命の食材」を
低価格で購入・回収し、調理している廃棄食材レストランです。
2014年にオープンし、今までに750トン以上もの食材をレスキューしてきたそうです。
お店のアイデアは、オランダ最大のスーパーマーケット『アルバート・ハイン』の3人の社員が
店舗での食品廃棄物の多さにショックを受け、この問題をなんとかしようと考え、
社内のビジネスコンテストから生まれたもので、会社のバックアップのもとオープン。
Instockが大人気の理由は、
一流シェフの美味しい料理がリーズナブルな価格で提供されていること。
廃棄食品に関心を持ってもらうため、料理教室やワークショップを開催し、
地域住民の交流の場として機能していること。
廃棄予定だったパンやジャガイモの皮を素材に、クラフトビールを作ったり、
その搾りかすからグラノーラを作ったりと、色々とユニークな取り組みをしていること。
などなど、いろいろです。
でも、根本にある考え方は
『これまで一方的に「廃棄」されていたものを、地域の中で「循環」させる』こと。
アムステルダム市は行政主導でも「サーキュラー・エコノミー」を提唱し、
市民もこの考え方に賛同し、それがお店の人気の要因になっているそう。
日本でも、この仕組みできたら良いのに!!
大手のスーパーさんでやられているとこ、あるのかな?
普通に、流行ると思います…
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